【パスタレシピ】酸っぱいの?甘いの?真夏にベストなパスタ、ケッカ

酸っぱいの?甘いの?真夏にベストなパスタ、ケッカ EAT
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■ケッカとは

今回は、イタリアのパスタ、「ケッカ」のレシピの紹介です。
生のトマトににんにくとレモン汁を加えたソースで、キンキンに冷やしていただくので、暑い時でもスルスルっと食べれてしまう、夏にぴったりのパスタです。

このパスタの醍醐味は名前に隠されています。
イタリア語で「checca」(ケッカ)とはうるさい、または女性っぽい男性、という意味のようです。
茹でたてのあたたかいパスタに冷たーいソースをかけて、あたたかいの?冷たいの?とどっちとも取れないところから、おかま(ケッカ)という名前がつけられたそうです。

食べた感じも、もうその通りで、初めてお店で食べた時に、「え!これは何!?」という気持ちになりました。今まで、和洋中オリエンタル、ガチ中華など色々なレストランを経験してきて、珍しい料理はもう大体食べつくしたか、味の想像はつくと思っていましたが、これは新感覚の食べ物でした。
家でも作れると思いますが、熱さと冷たさとトマトソースの酸味が完璧なバランスに仕上がっているものをぜひ一回お店で食べてもらいたいです!

ちなみに私は神楽坂のカルネヤでいただきました。
(「本日のパスタ」だったので、レギュラーメニューではないかもしれません)

パスタ、ハンバーガーランチが食後のドリンク付きで1000円前後でいただけます。
何回も訪問していますが、何を食べてもめっちゃくちゃおいしく、その上、毎回味や工夫や何かしらで感動を味あわせてくれるお店です。
http://www.carneya.net

カルネヤのパスタ「ケッカ」

このお店のケッカがまた食べたくて、材料を集めて試作品をたくさん作ってみました。作れば作るほど奥が深く、その日の自分の調子によってもおいしいと思う味が変わるようなパスタです。ぜひ自分だけの味を追求してみてください。

■材料

(1人分)
トマト 1個(できるだけおいしいもの)
ツナ缶 半分
にんにく 1/2かけ
グリーンオリーブ5個
ケッパー 小さじ1強
オリーブオイル 大さじ3
はちみつ 小さじ1
お酢 小さじ1.5
レモン汁  小さじ1
塩 ひとつまみ
白こしょう 多め(小さじ1/3ほどかけてもおいしいです)
パスタ 一人分 

■作り方

1ソース作り(全部ボールに入れて冷やすだけ)

ソースをキンキンに冷やすのが肝なので、ソースから作り始めます。
この後冷蔵庫で冷やすので、冷えやすい金属のボールだと便利です。

まず、トマトを一口大(1−1.5cm)に切ってボールに入れます。
トマトは、できるだけ完熟のおいしいトマトを使ってください。
こだわる方はスイートトマトを使ってもよさそうです。

次に、にんにく、ケッパーを粗みじんに切ります。
にんにくが好きな方は、+生のにんにく(半かけほど)をすりおろして入れてください。
ケッパーを入れると、うまみが加わり、味が圧倒的にしまります。

オリーブも荒く刻んでください。
ブラックオリーブではなく、グリーンオリーブだとさらに本格的になります。またできあがりの色合いにもバランスが生まれます。
色の違いは、実の熟成度の違いです。
ブラックオリーブは熟しているのでクセがなく、コクがあり穏やかでまろやかな味わいで、グリーンオリーブは早めに収穫しているため、少しの渋みとフレッシュ感があります。このパスタはフレッシュが合うので、できればグリーンを使っていただくとおいしく作れます。

すべてボールに入れます。
次にツナ缶半分を入れます。缶汁は少し入っても大丈夫です。
はちみつ、オリーブオイル、お酢(ビネガーでももちろん可)、レモン汁、塩、白こしょうをボールに入れて、混ぜます。
こしょうは黒こしょうでも大丈夫ですが、白こしょうの方が味にまとまりが出ます。ラーメンに入れてもおいしいので、持っておくと便利です。

そして、味見をして、自分の好きな味に整えます。
冷やすので、少し濃いめで大丈夫です。
酸味が欲しい方は、お酢とレモン汁を多めに、甘みが欲しい方は、はちみつを多めに入れてください。

2パスタをゆでる

お好きなパスタを一人分ゆでます。
たっぷりの水に少ししょっぱさを感じるほど、塩を入れます。

本来は、フェデリーニという、糸や薄いという意味を語源に持つ、1.4〜1.5mmのロングパスタを使うのが王道のようです。通常思い浮かべるパスタ(スパゲッティ)が1.8mmなので、それよりも少し細めで、冷製パスタに使われるカッペリーニ(そうめんのように細いパスタ)の0.9mmよりは太い太さとなっています。

私はバリラの1.8mmを使います。カルネヤで食べたのも少し太めで、モチモチとした食感がいいのと、温かさが続いて最後までおいしいので、おすすめです。

お好みの硬さにゆであがる直前に(私は少し硬めであげます)、火力を最大にして、麺を気持ち温めます。(気持ちです)

ざるにあげて急いでお湯を切って、器に盛りつけます。

スピーディーにソースを冷蔵庫から取り出し、パスタの上にかけます。

その瞬間に、急いで食べます。

すると、温かさと冷たさどちらも口の中に入ってきて、それに加え、トマトのうまみとお酢の酸味、ケッパーとオリーブのうまみ、レモンのフレッシュさ、そして甘みがバランスよく口の中で広がり、なんともいえない気持ちになります。

ソースは、あまったら、ブルスケッタ、ホットサンド、お肉、カルパッチョにかけてもとってもおいしいです。

お皿に残ったソースがもったいなくて、パンにつけてぺろっと食べてしまったので、一緒にパンを用意するとよいかもしれません。

このソースにバジルを入れたり、松の実を入れても良いです。
このソールは、好みの味に仕上げるのが良いと思いますので、ぜひいろいろなパターンを試してみてください。

ちなみに、お湯を早く沸かしたいときは、電気ケトルが便利です。
ケトルで沸かした後に(40秒ほど)、鍋に入れてパスタを入れると、沸かす時間の3、4分が時短できます。

このラッセルホブスは機能はもちろんのこと、とってもスタイリッシュなので、インテリアとしてもバッチリです。
以前はティファールを使っていましたが、ラッセルホブスにしてからテンションが上がり、さらに気分よくコーヒーを入れることができるようになりました。

グリーンオリーブはこちら
少量入りが使いやすいです

ケッパーはこちら
大容量ですが、サーモンやマリネなど意外と色々使えます。うまみが強いので、隠し味によしです

白こしょうはこちら
スーパーにも売っていますが、一応