2020年6月23日ごろ、箱根はあじさいが見頃でした。
行く先々で撮影したあじさいを紹介します。
■「二の平入口」バス停のあじさい
赤が強めの明るい色と、あじさいと聞いてイメージする紫の色を持ったあじさいです。
雨にぬれてしっとりとした花びら(ガク)は、さらに美しさが際立っていました。
水滴に反射した花びらの紫には透明感があり、梅雨ならではの綺麗なあじさいです。
よく見ると、紫の花びらに赤ピンク色の筋がうっすらと入っている花びらもあり、何色を見ているのかわからなくなる感覚がありました。
まわりの濃い霧のせいもあってか、あじさいをずっと見ていると引き込まれるような気持ちになり、とても幻想的な風景でした。
あじさいの鑑賞は、雨が上がりたてで、強い湿気があるタイミングがベストだと感じました。
ちなみに、通常の花びらは水分を多く含むと痛んでしまいますが、あじさいは葉っぱの一種のため、痛まないそうです。
むしろ、葉にしっかり水を与えたほうが、長い間きれいな色を保つことができるのだとか。
梅雨に適した植物です。
■強羅駅のあじさい
強羅駅周辺のあじさいです。
この頃は雨が上がっていたので、比較的乾いた花びらを撮影することができました。
行く道で度々あじさいに遭遇しました。
中でも、板塀の上でひっそりと咲く、真っ白な一朶のあじさいがありました。
暗いところに真っ白な満開のあじさいが咲いていたので、一際目立っていました。
ガクの数は5枚。いつも4枚のあじさいに出会うことが多いので、珍しいです。
古びて時代を感じさせる塀といい、周りの環境も相まって、ずっと見ていたくなるようなあじさいでした。
あじさいの数え方は「朶(だ)」と数えるそうです。あじさいの他に、桜を数える際にも「朶」を使用することがあるそうです。
歩くと、1本の竹の側に咲く5朶のあじさいがありました。
竹と真っ白なあじさいと、周りの緑の色合いが素晴らしく、情緒的でした。
真っ白のあじさいも、良いものですね。
■「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」のあじさい
満開のあじさいを咲かせたまるまるとした木が2つありました。
木の形が整えられているからか、とてもインパクトがあります。
一辺は、あじさいにフォーカスしたお庭のようです。
なかなか見ることができない光景なので、出くわしたらラッキーです。
■箱根のあじさい
他にも、梅雨の箱根は至るところにきれいなあじさいが咲いていました。
せっかくの箱根に来て、雨に降られてしまうと悲しいなと思っていたのですが、あじさいは雨が降った方が引き立ちます。
ベストなタイミングは、雨上がり。
雫がついた、色とりどりの幻想的なあじさい探しをしてみるのも良いものです。
ぜひ梅雨の箱根を満喫してみてください。
■あじさいの名前の起源と色について
あじさいの起源が気になり、調べてみました。
環境省のページによると、
「アジサイという名前の由来は、集真藍(あずさい:青い花が集まっていること)から付いたものとされています。」
とのことです。
アジサイの花の色は、土の酸性度数が高いほど青くなり、アルカリ性度数が高いほど赤くなります。
これは、アジサイの花にある成分「アントシアニン」と土の成分「アルミニウム」が反応することで起こる化学反応で起きる変化とのことです。
肥料の与え方でコントロールすることができるようですが、きれいな紫色の花を咲かせるのは至難の技とのこと。
いつか、これだ、という色のあじさいの花を咲かせてみたくなりました。